分散投資でやりくり上手に資金を膨らませた方の体験談
ここでは1000万円規模で分散投資による資産運用をしている人の体験談を紹介しています。資産運用には分散投資が重要と言われますが、ソーシャルレンディング投資において実際にそれを行っている人の例を見てみましょう。
体験談に学ぶ!分散投資による1000万円の資産運用
Fさん(50代)のケース
Fさんの話をざっくりまとめると…
- ソーシャルレンディングを始めて5年…抱える案件数が50件以上に。
- 運営会社ごとに口座を開く必要があるため、案件数が増えていくにつれ管理が大変になった。
- 案件と口座管理の解決が、現在の最重要課題に。
私はこれまでも他の投資の経験はありましたが、ソーシャルレンディングという新しい投資を始めてからは5年になります。リスク軽減のために少額分散投資を心がけてきましたが、これが意外と大変であることに気がつきました。
運用金額が1,000万円を超えたあたりから案件数が急上昇して、当初5件ほどだったのが今ではその10倍以上に膨れ上がっています。
ソーシャルレンディングが株式投資やFXと違うのは、どこの運営会社で行っても中身は同じということはなく、会社ごとに特徴があるのでその都度口座を開くことになります。
これと信用リスクの分散という本来の目的もあって、あえて複数の会社で口座を開設したため増えていったのです。
ところがそうなると口座の管理が大変になり、リスク分散どころか自分がどの程度リスクを取っているのかもわからなくなってしまいました。
償還されたら再投資を行わないと効率が悪くなるのですが、管理ができていないとお金の流れがわからないので、機会損失にもなります。案件と口座管理の解決が現在の私には最重要課題となっています。
ロバート大倉のワンポイント解説
ソーシャルレンディングについてロバート大倉の所感
- リスク回避方法として、分散投資は定番の考え方。
- ただし、ソーシャルレンディングは運営会社によって商品が異なるため、口座が複数必要に。
- 「管理」という労働が発生するのは消耗ではないだろうか?
ソーシャルレンディングは比較的最近知られるようになった投資なので情報も少なく、Fさんのように始めてからいろいろ気がつくというケースが多いようです。
分散投資と聞くと投資のリスク回避方法としては定番の考え方ですが、今回はそれがマイナスに働いてしまったということですね。
株式投資などで複数銘柄を保有したとしても利用する証券会社は通常は2~3社くらいまでで、面倒なら1社でまとめても問題は起こりません。
しかし、ソーシャルレンディングは共通の金融商品を購入するのではなく、会社ごとに異なる商品があるため魅力的なものが見つかるとどんどん増えていくことになります。
専用の管理ツールもない、現段階では自ら表計算ソフト等で管理していくなど一種の「労働」が必要になります。
またソーシャルレンディングの場合は表立った管理手数料はないことが多いのですが、金利差による見えない手数料が取られています。そこには「搾取」という消耗があるため案件数が多いと負担額も大きくなります。
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